辛さ・タイプで組み立てる、ご当地カレー品揃えの考え方
ご当地レトルトカレーは、同じ「カレー」というくくりの中にタイプの違い(スープカレー・欧風カレー・キーマカレー等)と、辛さの幅(甘口〜激辛)という2つの軸を併せ持つ、他の常温加工食品にはあまりない商品群です。この2軸を意識して棚を組むかどうかで、同じ点数でも見え方と回転が変わります。
この記事の結論
- カレーの品揃えは、タイプ(欧風・スープ・キーマ・ご当地肉など)と辛さを別の軸として扱う。
- 点数が限られる棚ほど、辛さ違いを増やすより先にタイプを増やすと、棚の幅を広く見せられる。
- タイプ×辛さのマトリクスで空きマスを確かめ、厚くする列を1〜2本決めて残りは点在させる。
「タイプ」と「辛さ」は別の軸として扱う
カレーの品揃えを考えるとき、「辛口を何種類、甘口を何種類」という辛さだけの発想で組むと、味の系統が偏りがちです。欧風カレーの甘口・中辛・辛口だけを並べても、スープカレーが好きな買い手には刺さりません。
タイプ(何系のカレーか)と辛さ(どれくらい辛いか)は独立した軸です。この2軸で品揃えを考えると、似たような商品ばかりが並ぶ状態を避けやすくなります。
POINT
「辛さ違いを増やす」より先に「タイプを増やす」ほうが、少ない点数で棚の幅を広く見せられます。点数が限られる小さな棚ほど、タイプの分散を優先します。
主なタイプ別の向き不向き
| 欧風カレー | もっとも間口が広く、あらゆる客層に刺さる定番タイプ。棚の土台として厚く置く商品です。 |
|---|---|
| スープカレー | スパイス感を前面に出せるタイプで、辛党・スパイス好きに強く刺さります。話題性も出しやすい一方、万人向けではないため点数は絞ります。 |
| キーマカレー | 食べやすく、朝食・軽食としての需要もあるタイプ。ご飯にもパンにも合わせやすく、ギフトの詰め合わせにも組み込みやすい商品です。 |
| ご当地肉・ブランド牛銘柄豚を使ったカレー | タイプというより素材の訴求が主役。価格帯を上げやすく、「ここでしか買えない」の説得力が強いカテゴリです。 |
| ジビエカレー | 話題性が高く、催事や物産展での注目を集めやすい一方、日常使いの需要は限定的。点数を絞って話題層に置きます。 |
辛さ表示の考え方
辛さは商品ごとの表記がバラバラになりやすい項目です。「辛口」の基準はメーカーによって差があり、買い手はパッケージだけでは実際の辛さを判断しにくいものです。
- 棚のPOPで辛さを統一表記する:メーカー表記に頼らず、甘口・中辛・辛口・激辛の4〜5段階で売場側の基準を用意すると、買い手が比較しやすくなります。
- 辛さと価格帯を混同しない:辛いカレー=高級、とは限りません。辛さは味の軸、価格帯は素材やストーリーの軸として別々に考えます。
- 激辛は「点数を絞って目立たせる」役割:激辛だけを何種類も並べても、買う層は限られます。話題づくりの役割と割り切り、1〜2種類に絞るほうが棚全体としては機能します。
2軸をマトリクスで組み立てる
タイプ(縦軸)と辛さ(横軸)でマトリクスを描き、マスを埋めるように品揃えを考えると、偏りに気づきやすくなります。
- 縦軸に「欧風・スープ・キーマ・ご当地肉」などタイプを並べる
- 横軸に「甘口・中辛・辛口・激辛」を並べる
- 今ある商品候補をマスに当てはめてみる
- 空いているマスがあれば、そこを埋める商品を優先して探す
- 全マスを埋める必要はない。厚くする列(軸)を1〜2本決め、残りは点在させる
すべてのマスを均等に埋めようとすると点数が膨らみすぎます。「欧風の中辛」のように厚くする軸を決め、その他は点在させるくらいがちょうどよいバランスです。
タイプと辛さの組み合わせを、条件面でも1社に集約する
タイプと辛さでマトリクスを組もうとすると、必然的に扱うメーカーの数が増えます。欧風は得意でもスープカレーは扱っていないメーカー、辛口は強いが甘口の品揃えが薄いメーカーなど、1社だけでは2軸をカバーしきれないことがほとんどです。
カレーランドは全国47都道府県のご当地レトルトカレーを約400種類取り扱っており、タイプ・辛さともに幅広い品揃えの中からご提案できます。サプライヤーごとに異なるロット・混載可否・送料の条件は、当社側で1つにまとめてご提示します。
よくある質問
棚の点数が少ない場合、辛さ違いとタイプ違いのどちらを先に増やすべきですか?
タイプ違いを先に増やしてください。辛さ違いを増やすより、欧風・スープ・キーマなど系統の異なる商品を入れるほうが、少ない点数で棚の幅を広く見せられます。点数が限られる小さな棚ほど、タイプの分散を優先するのが基本です。
メーカーごとに辛さ表記が違いますが、売場ではどう表示すればいいですか?
メーカー表記に頼らず、売場側で甘口・中辛・辛口・激辛の4〜5段階の基準を決め、POPで統一表記するのがおすすめです。「辛口」の基準はメーカーで差があり、パッケージだけでは買い手が比較しにくいためです。辛さと価格帯は別の軸として分けて表示してください。
スープカレーやジビエカレーは、どのくらい置けばいいですか?
どちらも点数は絞ってください。スープカレーはスパイス好きに強く刺さりますが万人向けではなく、ジビエカレーは話題性が高い一方で日常使いの需要が限られます。棚の土台は間口の広い欧風カレーで厚く作り、これらは話題層として少数を添える形が向いています。
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